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イマチニブ(グリベック)とはどのような薬なのですか? |
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イマチニブは、いわゆる「分子標的治療薬」と呼ばれる薬で、がん細胞の増殖過程における指令系統を分子レベルでブロックします。つまり、KITあるいはPDGF-Rαというタンパク質の異常な活性化でGIST腫瘍細胞の増殖はおこりますが、このタンパク質の異常な活性化を阻害し、病気の進行をおさえます。もともとは、慢性骨髄性白血病(CML)のため開発された薬でしたが、GISTでも効果があることが認められました。
そのほか、イマチニブ(グリベック)についての情報は、当ホームページ内「グリベック服用中の患者様へのアドバイス」をご覧ください。
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どのような場合に薬物療法(イマチニブ)を始めるのでしょうか? |
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GISTは初発では手術がもっとも有効です。しかし、(1)手術ができない場合や完全に切除ができない場合、(2)転移、再発をした場合、にイマチニブによる治療を選択します。
診断・治療のトレンド「GISTの治療戦略:外科切除ができなかった場合はお薬による治療を実施」
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イマチニブの服用で日常生活に支障は出ますか? |
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吐き気や下痢などの副作用はほぼ100%の患者さんに発生しますが、多くが軽〜中程度のものです。ですから、日常生活を送るうえでの支障は多くはないといえます。ただし、重篤な副作用も報告されていますので、気になる症状がでたときには、すぐに主治医の先生に相談してください。
診断・治療のトレンド「GISTの薬物療法:イマチニブでしばしばみられる副作用、イマチニブにも重篤な副作用がある」
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イマチニブの奏効率はどれくらいなのでしょうか? |
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イマチニブのGISTに対する国内試験の結果は下記のとおりとなっています。
| 対象 |
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切除不能または転移性のGIST患者さん28名 |
| 試験の方法 |
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イマチニブ400mgを1日1回、6ヵ月間服用 |
| 結果 |
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腫瘍が50%以上縮小した患者さん 13名(46.4%)
腫瘍が安定し、進行が止まった患者さん 15名(53.6%)
腫瘍の完全な消失 0名(0%)
「病勢コントロール」(合計) 28名(100%) |
なお、症例数の多い海外の試験では、病勢コントロールは100%ではありませんでした(80.8%)。ですから、すべての患者さんに必ず効果があるわけではありません。
診断・治療のトレンド「GISTの薬物療法:GISTに対するイマチニブの効果が国内外で確認」
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手術をせず、イマチニブの服用のみではいけませんか。 |
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イマチニブは非常に高い頻度で腫瘍の増殖をおさえますが、腫瘍が完全になくなるケースは非常に稀です。個々の症例にもよりますが、とくに初発の際には、完全切除をした場合の治癒率を考えると、手術を優先したほうがよいでしょう。
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手術後の転移、再発防止のために、予防的にイマチニブを服用することは可能ですか? |
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イマチニブによる手術前や手術後の補助療法は、現在、いくつかの臨床試験が進行しています。米国では、2008年12月にイマチニブの術後の補助療法が承認されましたが、国内では手術前・手術後の補助療法については、今のところ明確なエビデンスが確立されていません。
臨床的に高リスクで、再発の可能性が高い場合については、予防的な投与が有効である可能性もありますが、現時点では証明されていません。具体的には、主治医の先生にご相談ください。
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イマチニブの耐性について教えてください。 |
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イマチニブへの耐性は、治療当初から効果がみられない一次耐性と、治療を続けていくうちに効果がなくなっていく二次耐性があります。対処法としては、現時点では以下の方法があります。
| (1) |
完全切除が可能な場合には、イマチニブは継続しながら、その部分を手術により切除する |
| (2) |
スニチニブを投与する |
| (3) |
イマチニブを増量する(ただし、日本における保険使用量は1日400mgまでで、それ以上の投与量の場合は自由診療となります) |
| (4) |
新しい薬剤の臨床試験に参加する |
スニチニブについての詳細は、主治医の先生にご相談ください。
一次耐性、二次耐性に対するイマチニブの増量の有効性については、少なくとも日本では現在確定していません。しかし、多くの腫瘍はイマチニブで抑制されていますので、副作用などがひどくなければ、引き続きイマチニブは継続すべきです。
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